闘将平山男

仙台でゲーセン通いとバンドに没頭していた不届き者。今は青森に住んでいます。

日暮れ路面電車に飛び乗って現実逃避の普通の日記

たまに普通の日記を書いてみようと思います。

 
オタク文化のオの字もない日記なんて僕は書けるのかと思いながらフリック入力しています。
 
先日、「オッケーGoogle」という言葉に初めて触れました。仕事で向かった青森の展示会場で僕はBBQ係に任命され、そして突然の豪雪によりBBQピットは瞬く間にストーブ代わりになりました。
 
ダークソウルしかり、火がある場所に生きとし生けるものは集まりそこで活動を始めます。
 
ですが既にこの現代社会、火の中で王のソウルを探しましょうなんて輩は1人もいません。
 
肉を焼く僕以外は各々にスマートフォンを取り出し、画面とにらめっこ。
 
近くのラーメン屋、今晩のデリヘルから帰りの飛行機の時間まで親指の筋力だけで用意できてしまう素晴らしき文明の利器に頼る群れが完成しました。
 
そんなとき。
 
「オッケーGoogle
 
コダマしました。
 
見ると50代程のおじさん(僕は挨拶すらしていない)がスマートフォンに向かって話しかけているではありませんか。
 
うちの業界は良くも悪くもアナログな部分があり、アナログ人間が非常に多い群れの中でおっさんが放った一言は強烈。
 
25歳の僕で若い若いと囃し立てられる状況の展示会場ではストレス社会と戦って毛髪を失った薄いメンツが沢山蠢いています。
 
要するにそれだけ平均年齢が高いということです。
 
歴戦の勇者達の「ざわ…ざわ…」が止まりません。それだけあのおっさん(林田さんと仮定します)の「オッケーGoogle」のインパクトが強かったようです。
 
林田さんは続けます
 
「オッケーGoogleを使えば面倒な入力はいらないんだ。喋ったらそれで入力してくれるからね。」
 
 
結果として王のソウルは見つかりました。
 
 
各々のスマートフォンの中にこの場にいる全員が待ち望んだ機能が入っていることがわかったのですから。
 
歴戦の勇者達は皆、会社から支給されているスマートフォンに向かって話しかけ始めます。
 
「オッケーGoogle
「オッケーGoogle
「オッケーGoogle
 
10人程のおじさん達が一斉に会社で支給されたスマートフォンに向かって全力の1バースをかます異様な光景が広がります。
 
 
 
 
ここからは劇団ひとりのネタでもある千葉県在住のヤンキー春樹風にお届けします。
 
 
 
 
でもよ
 
 
 
うんともすんとも言わねぇの
 
 
 
だから皆アタマにきて林田さんに怒鳴ってんだ
 
 
 
「ふざけんじゃねえぞ!オッケーGoogleっつっても全然反応しねえじゃねえか!」
 
 
 
 
そしたらさ
 
 
林田さん何て言ったと思う?
 
 
 
 
「だって皆さんの会社の携帯、iPhoneじゃないですか。」
 
 
 
あいつは出世する。