闘将平山男

仙台でゲーセン通いとバンドに没頭していた不届き者。今は青森に住んでいます。

ゲームコーナー東部の思い出③

もうここまで来ると惰性だね。


自分がジジイになった時に読み返して「ああ、そんなこともあったな」と思い出す為の記事にしちゃおうと思います。


あと前回、流石に長かったのでなるべく手短に書きます。

 

 


~~2013から2014年~~

 


【ひらおじタクシー】


平山大介、特に何事も無く大学を卒業し東部に通うためだけに卸町周辺に就職した。


かなり狂っている選択肢だったがこれも全て「東部でゲームする為」である。

 


そして僕は就職が決まると同時に、実家から1年間車を借りることが出来た。

 


東部勢を何度も送迎した伝説の三菱軽自動車、通称ひらおじタクシー(以下平タク)である。

 


平タクは東部勢の送迎の為に日夜走り回り長町から北四番丁、時には岩沼近辺まで走ったこともあった。

 

 


車という乗り物は「ガソリン」を燃料にして動いている。

 

 


だが格闘ゲーマーにその常識は通用しない。

 

 


特にバイソン使いとさくら使いは、車の燃料を「夢や希望」だと勘違いしていたのか「平山の車で行こうぜ」という判断が鬼のように早かった。

 

 

もちろん無賃乗車だ。ま、全然良いんだけど。

 


あと、平タクはよく大破しかけた。

 


僕の運転技術は石巻のまことくらい危なかった。(あくまで当時な、今は普通だ)

 

 

記憶に残っているのは、助手席にさくら使いのT君を乗せて東部の立駐に駐車をしている時に

 

 


会話の流れで唐突に僕は「めくりバーニングキックが見えねえ!」ということに腹を立てた。

 

 


すると対向車からやってくる巨大なSUV

 

 


「やべえぶつかる!」とハンドルを大きく左に切ったその瞬間

 

 

 

 


平タクの側面から「ガァリリガァリガリガリ!!!」という悲鳴のような異音が聞こえた。

 


東部の立駐は狭く、車同士がスレ違うのはけっこう難しかったのだ。

 


僕は駐車場の壁面と助手席側の車体に熱烈なキスをさせてしまった。

 


が、当時の心境としては

 

「うるせえ!そんなことよりめくりバニだ!!!!」

 

だったので、駐車後にちょっと見て

 


「ま、大丈夫っしょ。動くし。」

 


で、店内に入った。

 

 

 


時折、パチンコ屋の駐車場にボコボコの軽自動車が止まっているのを見て「うわ~」と思うことが皆さんもあるだろう。


アレと同じである。


平タクはその後、現在のマイカーに代わりズタボロの状態で実家に返した。カス山さん。

 

 

 

 

 

 

【東部スト4プレイヤーとアフター東部】

 


東部は営業時間も遅かったので「各ゲーセンのやる気勢が週末に一気に集まる場所」といった感じだった。

 


東部に定住している生粋の東部勢は少なかった気がするが、週末に出会う面々は大体似たような顔ぶれだ。

 


東部で会うことが多かった面々は以下のような感じだ。

 


Mさんと一緒に来る地獄みたいな強さのセス、超怖い赤スーツのカンフーマスター、それを1発で高まらせるヴァイパー

 


三代目、ずっと1Fのパチ屋で北斗打ってるダド、ハンバーグ

 


イッちゃってるパンダ、無限にカオコしてるフォルテ、鉄拳の最終兵器ニッタケ

 


東部限定カリスマロレント、ぶっこんでいく師範、ボディビルの人

 

サテライトマスター、どこにでも出没するTシャツバッツンバッツン元使い

 


こんな感じだった。

 

大体、知り合いなのでどれが誰かは宮城勢なら分かると思う。

 


で、週末の金土日の夜は多くて10数人少なくても6人くらいで東部で遊んだ。

 

 

 


遊んだ後はよく皆でラーメンを食べに行った。

 


仙台市民にはご存じAM2:00まで営業する最強ラーメン屋、昭和屋だ。

 

 

 

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ここの醤油こってり太麺に餃子とライスが付いて、当時は700円とかだった気がする。

 


東部が閉まるのが確か1時前後だったので、駐車場で5.6人くらいでタバコを吸っていると誰かしらが「腹減ったから昭和屋行こうぜ」という流れになったのでよく食べていた。

 


しかも店内喫煙可。年代もバラバラなイカついヤロー共がワラワラと入店していく様は異様だった。

 


店内を見渡すと、ガンダム勢らしき面々や2Fの音ゲーフロアでよく見た顔も居た。

 


この時期、深夜の昭和屋六丁の目店はゲーマーだらけだった。

 

 

 

昭和屋を食べ終えると車で皆を家まで送った。

 


車内の話題はベガルタとかパチンコとかアニメとかAVとか本当にしょうもない話だ。

 


皆を送り終えて家に着くと午前3時を回っているので、風呂にも入らず泥のように眠った。

 


泥のように眠った次の日は、新社会人生活で刷り込まれた「決まった時間になると勝手に飛び起きちゃう現象」を回避して爆睡できた。

 


僕はこの週末の過ごし方に心底、救われた。

 


何もない田舎から出てきてロクに社会経験を積まないままに大学を出て、突然放り込まれた社会人生活で受けるストレスは今思えば相当なものだった。

 

 

 

  

 

 

 

 

ゲーセンで学んだことは数えきれない。

 


ゲーセンではいろんな人生を歩いてきた人に出会って多くの考え方を聞くことが出来た。

 


だから視野が狭くなることが無かったんだと思う。

 


きっと、この時間が無かったらストレスに潰されて意味不明な行動をしていた気がする。

 


感謝する相手は分からないが、この時間が存在したことに本当に感謝している。

 


めくりバーニングキックとEX春風は許さないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんかエモった文章になってしまった。

 


まぁまぁまぁいいでっしょう。

 


次も不定期更新予定。

 

こんくらいの長さならいいか。